イラストレーターでAI変換できる画像とできない画像
Adobeのイラストレーター(Illustrator)を使えば、JPEGやPNGなどの画像をトレース(模写)してAIファイルに変換することが出来ますが、すべての画像を正確にAI変換できるわけではありません。
万能なイラストレーターにも得意なこと、苦手なことがあります。
イラストレーターが得意なこと
イラストレーターは「図形の描写や編集」が得意です。
下記画像のようなロゴやアイコン、ベタ塗りのイラストなどを作成するのに適しています。
そのため、このような「図形を組み合わせたような画像」は問題なくAIファイルに変換することができます。
イラストレーターが苦手なこと
イラストレーターは「写真のような複雑な色合いを出すこと」が苦手で、リアルな描写をするのには適していません。
AIトレースは手作業で画像を「模写」していくため、複雑な写真を正確に再現するのが不可能だからです。
そのため、JPEGやPNGなどの写真や複雑な色合いのイラストのAIファイルへの変換は、事実上出来ません。
「画像トレース機能」を使用する
上記の理由から、画像や緻密なイラストをイラストレーターで扱うべきではないのですが、どうしてもAI形式にトレースしたい場合は画像トレースという機能が役立ちます。
この画像トレースを使用して下記の写真をトレースすると…
↓
このようになります。
ん?トレース前の画像と一緒じゃないの?って思いますよね?
しかし、トレース後の画像を拡大してみると…
このように、写真がそっくりそのままトレースされるわけではなくイラスト化されたような状態になります。
拡大しないで使用する、別にイラスト化されてもかまわない、という場合は、この画像トレースの機能をご使用ください。
また、JPEGやPNG形式の写真をキャンバスに埋め込んでAIデータとして書き出す、ということもできますが、写真自体はベクターデータ化(※)されていないため、拡大すると画像は荒くなってしまいます。
(※通常の画像とは違い、拡大・縮小しても画質が変わらない画像のこと)
まとめ
- ロゴやアイコン、ベタ塗りのイラストなど図形を組み合わせたようなシンプルな画像はAI変換できる
- 写真のような複雑な色合いの画像はそっくりそのままAI変換できない
- 写真をAI変換したい場合は画像トレース機能を使うと良いが、イラスト化されたような状態になる
「この画像はAI変換できるのかな?」とお悩みでしたら、画像を添付してお気軽にお問い合わせください。